ご挨拶
研修航海研修団 団長
東海大学 語学教育センター 教授
斉木 ゆかり
WA! つなげ未来へ
2022年度研修航海に参加が認められた研修生の皆様、おめでとうございます。
さあ、研修航海は3年ぶりに再開されます。本学が誇る海洋調査研修船「望星丸」でおこなわれるそれは、東海大学だからできる長い歴史を持った実践教育プログラムです。これまで3,000人以上の学生が参加し、船内での生活や寄港地での研修を通じて、自然とは何か、平和とは何かについて、一生の宝となる友と学び合って来ました。皆さん、どうぞ、この機会にご自分の五感を使っておおいに学びを広げてください。
52回目にあたる研修航海は、清水を出発し、小笠原、石垣島、種子島、八代、広島、新宮を巡り、横浜へ帰港する30日間の航海になります。このように長期間船で共同生活を送るという機会はめったに訪れるものではありません。同行する団役員11名(医師、看護師を含む)はそれぞれが興味深い背景の持ち主です。船では洋上講座や外国人教員による英語の講座など盛りだくさんのプログラム、団員の皆さんが創り上げるさまざまなイベントが開催されます。
寄港地研修でも、その土地の歴史、文化、風習に触れます。時にはローカルに、時には研修生の留学生達と交流することでグローバルに考察を深めてください。学園の創設者・松前重義先生は、「世界の平和は教育から」をモットーに国際理解教育を実践されて来ました。皆さんが1年生の時に学んだ国際理解の授業を実践するチャンスです。船から見た日本、日本理解と国際理解、この機会に創設者の意思を受け継ぐ者として実践していきましょう。
皆さんにとって忘れられない2023年春がみなさんを待っています。