【団役員コメント:池谷 美衣子】
本研修30日目。昨夜から船は大揺れが予想されていましたが、思ったよりも元気な学生が多くひと安心でした。今日はフリーデー。とはいえ、個人単位の報告書(レポート)と担当別報告書の執筆、荷造りの準備、最後のイベントとなる階段パーティーの打ち合わせやリハーサルなど、船内生活のすべてが帰港に向けてカウントダウンに入っています。細かい指示や全体連絡がなくても、適宜睡眠や遊びを取り入れながら、自分のペースでやるべきことに取り組む姿は実に頼もしい。各生活班の中で毎日書き続けてきた航海日誌にも、班員への感謝や自分なりの目標達成について記述されるようになりました。第53回海外研修航海の研修団も完成形に迫っているのを感じます。本航海にとっては貴重なものとなった、穏やかな海に恵まれた今日。残された時間を彩るように、午後にはイルカの群れが船のすぐそばまで遊びにきてくれて、大いに盛り上がりました。広大な海も、極狭な居室も、あと少し。眺め尽くそう、遊び尽くそう、語り尽くそう。
【生活班コメント】
飛山 拓斗
研修航海も早いもので残り3日となりました。階段パーティーの企画、帰港式の打ち合わせ、帰る荷造り、研修報告書の作成、帰りの飛行機の手配など、後半になってからも忙しい日々が続いております。揺れる船での生活はなかなかか慣れないものでしたが、終盤になってから慣れてきました。第53回海外研修航海のテーマは『行こう太平洋 きっとなにかがある』でしたが、テーマにもある通り、私は海外研修航海で様々なものに出会い様々なことを学びました、中でも望星丸で出会った東海大生の仲間たち、父島の優しいガイドさん、マジュロ短期大学で友達になったエディ、ヤップ島でヤシの実の開け方を教えてくれたおじさん、宮古島のお刺身屋さんで出会った元気なおばぁ等、その場その場で出会う人の温かさは一生忘れないでしょう。一生忘れないと言えばマジュロ・ヤップ島合わせて、ヤシの実ジュースを合計10個分も飲み干しました、その味も一生物の思い出です。
西谷 航平
最終寄港地の宮古島を出て1日経ちました。帰港式まで残り3日になりましたが、船内はまだまだ研修航海が続くのではないかと思えるくらい賑やかな雰囲気です。班内でも普段と変わらない日常が続いてますが、会話の中では別れを惜しむ話をしている人が増えてきました。出港式の時は33日と長い日々を過ごすのだなと思っていましたが、いざ終わりが見えてくると短すぎると感じています。残り僅かな日々が、少しでもこれまで以上に班員や他の研修生との仲が深められればと思っています。悔いがなく、笑顔で締められるように大切に過ごしていきたいです。
中菅 凌
今日は特に目立った行事は予定されていなかったので、先日から始めた荷造りの続きをすることにしました。自分のロッカーを開け、残り少ない日数の間に使わない物をダンボールに詰めていきました。作業中に、現地で購入した家族へのお土産品や寄港地研修の一環で作った貝殻細工など思い出深い物がたくさん見つかり、作業の手が度々止まることがありました。長い研修が終わるのは寂しいと感じますが、後悔の無いように残された日数を過ごしていきたいと思います。
植松 冬弥
海外研修航海が始まり今日で30日が過ぎました。乗船して1週間は船酔いや初対面の人とのコミュニケーションに疲労して、唯一実家のような安心感を感じる後部甲板が天国のように感じ、乗ったことに後悔した日もありましたが、今思えばそれも楽しかった思い出です。船の上で生活するという貴重な体験もでき、33日間あっという間に過ぎてしまったと感じます。ここで仲良くなった友達は深い関係が築かれたと思います。甲板でやったサッカーは楽しいし筋トレにもなるけど、膝壊した。
北澤 剣蔵
今回は特に目立った行事はなく、1日フリーでした。しかし、この研修航海が後3日となるため、帰港に向けての作業をしました。荷造りをすると、旅が終わりに近づいていることをひしひしと感じています。終わりが近づいてきたためか自分含め、別れを惜しむような会話が増えてきました。本土に戻れるという嬉しさはありますが、やはり約1か月間過ごしてきた仲間と別れるのはつらいです。残りの日数も悔いが残らないように全力で過ごして、やり残したことが無いようにしたいです。
在國寺 康介
33日間の研修航海がもう終わりに近づいています。船酔いと家族との音信不通な日々から苦しんでいた最初の自分はそれを喜ぶと思います。しかし、いまの自分は終わりを寂しく思っていて、不思議なものだなと思います。明日は船上での最後の思い出となるであろう階段パーティーです。自分なりに楽しんで、残り少ない研修航海の思い出に1ページを飾りたいと思います。
岩渕 天胡
寄港地研修が全て終わり、残る船上でのイベントも階段パーティーのみとなりました。パーティーの準備や荷造り、報告書の作成に取り組む姿を見ていると、あれだけ長く感じていた研修も終わりを迎えるのかと寂しさを感じます。ともあれ、残された階段パーティーを楽しみ、帰港式でしっかり締めるまでが研修なので、最後まで気を緩めずに満喫したいと思います。
土屋 良粋
今日は食事以外の時間を報告書の作成に使いました。船が揺れる中で文章を作成することは、船酔いの恐れがあり不安でしたが、酔い止め薬「アネロン」のおかげで順調に作業が進み、無事に報告書を書き上げることが出来ました。この後の主な行事としては階段パーティーと帰港式です。どちらも担当の学生が力を尽くして準備をしているので、今から楽しみです。