航海日誌

【団役員コメント: 第53回海外研修航海　副団長　笹川昇】
第53回海外研修航海 研修航海の皆さんへ
どこかまだ、本当に帰港するという実感が湧かずにこの文章を書いています

第53回海外研修航海が終わりを迎えようとしています。海の様子も流れる空気も本州のそれになり、つい先日まで熱帯の強い日差しやマングローブの生い茂る環境にいたことが遠い昔のように思えてきます。大過なく皆が安全に寄港できることに、ひとまず安堵しています。
皆さんはこの研修航海で、何かを見つけることができたでしょうか。ほぼすべての人が、父島や孀婦岩周辺でクジラの潮吹きを見ることが出来たと思います。ヤップでは石貨のある美しい村を訪問し、心動かされた人もいると思います。マジュロや宮古島も、思い出を挙げればきりがありません。他にも多様な海の表情、きれいな夕焼け、息をのむ星空など、普段とは異なる何かを感じた人もいるかもしれません。
今回の海外研修航海は、誰もが人それぞれに感じる『なにか』が色々なところに落ちていたように思います。父島・マジュロ・ヤップ・宮古島の各寄港地で、もう少し地上研修を楽しみたいと思った学生さんもいることでしょう。また日頃の船内生活に楽しみを見つけ、この研修航海で出来た友人と心ゆくまで語り合った人もいると思います。人の感性は人それぞれですので、何を感じ、何を見つけるかというのも人それぞれです。船酔いで苦しんでいたときは時間の流れが遅く、早く終わりたいと願った人もいるでしょう。一方で船に慣れてきてから、特に残りの1週間は、あっという間に帰港の日を迎えてしまったという人もいるでしょう。たいていの場合、楽しいときの時間は早く流れていくものです。
第53回海外研修航海の研修団は、研修学生も団役員も、また船舶職員も練習生も、実に多様性に富む人々がひとつの船に集まったように思います。いろいろなことがありましたが、皆それぞれが互いの多様性を尊重し合い、皆それぞれが楽しく過ごせる研修になったのだとしたら、それ以上の望みはありません。
研修学生の皆さんをはじめ、この研修航海に関わった全ての皆様の、今後の人生におけるご安航をお祈り申し上げます。　UW

【生活班コメント】
亀川　司
今日最後の大掃除が行われ、私は居室の掃除を任されました。掃除が終わり床に何もなくなった部屋を見て、私は事前研修1日目の望星丸に乗船した日を思い出しました。船で36日間も過ごすことに不安がありましたが、今となっては新しい友人が出来て、この船には感謝しかありません。みんなありがとう！

渋谷　将大
約1ヶ月に及ぶ研修航海も残り僅かとなりました。清水帰港前の大掃除が行われ、この航海の終わりを実感してきました。濃密な時間の中で得られた経験を、望星丸を降りた後でも活かせるよう精進していきたいです。またこの船で仲良くなった仲間たちや支えてくれた団役員の皆さん、望星丸乗組員さんにも感謝したいです。

速水　経彦
この航海も残すところあと1日となりました。この船で過ごす時間は本当に貴重で、かけがえのないものでした。36日間過ごした素敵な仲間たちからたくさんの刺激をもらえました。皆と別れるのは寂しいですが、この海外研修航海で得たものを大切にして、黒潮を越える望星丸のように進んでいきます！ありがとう！

青木　蒼馬
事前研修を含めて36日間にも及ぶ研修航海も残り1日となりました。掃除や梱包を行うと部屋が広く感じて、研修航海の終わりを感じました。昨日の階段パーティーではスライドショーと映像を見て、これまでの研修航海中の色々な思い出が蘇ってきました。あっという間でしたが、とても充実したものになったと思います。これからもここで出来た友人と交流を持ち続けたいと思っています。

桐谷　知寿
2月18日から始まった研修航海も明日で終わりを迎える事になりました。当初は、不安だらけで心配でしたが、班の皆や船で過ごした仲間たちのおかげで、36日間楽しくメリハリのある生活を過ごすことが出来ました。船内で行ったイベント行事も全て成功に終わり、思い出をたくさん作れました。ここで得た経験や思い出に感謝をしつつ、大切にしていきたいと思います。

前野　高太
今日で本研修32日目、残り1日となりました。はじめは長いと感じていた研修航海も今となっては一瞬でした。今回の研修ではたくさんの学びと出会いがありました。1ヶ月間同じ空間で過ごした班の仲間たちは友達以上の存在です。皆と別れるのは寂しいですが、最後の別れではありません。あと1日を全力で楽しみます。

内田　一帆
明日は荷下ろしと帰港式だけと考えると今日が事実上の最終日です。しかし食堂の様子は普段の夕食後のように賑やかで、明日には皆それぞれの家に帰ってしまうとは思えません。最初は長いと思っていた1ヶ月も終わりが見えてしまうと急に寂しくなります。ここまでの航海をともに乗り越えてきた仲間たちとの思い出は忘れられません。みんなありがとう！

宮永　開
明日で1ヶ月に渡る海外研修航海が終わります。研修が始まった当初、皆と上手くやっていけるか不安でしたが1日1日が最高に楽しく、心配することなく最後の日まで迎えられそうです。望星丸は私たちに激しい波の恐ろしさ、夕焼けに沈む太陽、夜には満点の星空を見せてくれました。そして船内での仲間たちと過ごした思い出は私の大学生活で最高の思い出です。