出航直前
インタビュー


変化を“舵”に、
それぞれの成長に誇りを持てる航海へ
研修団長 森下 達哉 教授
工学部
―第54回海外研修航海の概要を教えてください。
今年度は、全国各地に広がるキャンパスから93名の学生が参加します。3月11日に清水港を出港後、小笠原諸島の父島やポンペイ(ミクロネシア)、コロール島(パラオ)を巡る32日間の行程で、学生たちは寄港地や船内で多彩なプログラムに取り組みます。今回のテーマは、「Opportunity in Every Wave:変化を舵に君(あなた)の航海へ」。日常とは異なる変化の多い航海中に、さまざまな機会を逃さず主体的に行動し、それぞれの成長につなげてほしいという思いを込めました。
―学生たちはどのようなプログラムに取り組みますか?
人と人との交流に重点を置き、各地で現地の方々と触れ合えるプログラムを設定しました。ポンペイやコロールでは現地学生との交流会を予定しており、コロールでは現地の方々を望星丸に招待して、親睦を深める予定です。船内では、研修団の教職員や望星丸乗組員がそれぞれの個性を生かした特別講義を展開するほか、洋上スポーツ大会や洋上卒業式も開催します。航海を通じて、国内外に友人をつくってもらいたいと考えています。
―研修団の学生たちへの期待を教えてください。
出港が迫る2月8日から静岡市・清水港停泊中の望星丸で事前研修を行い、研修団の対面式や役割決めなどに取り組みました。今回の研修団には、各キャンパスの学生会やサークルなどの団体に所属しているメンバーが数多くいるため、それぞれの活動で培ってきたノウハウを生かし、すでに円滑にコミュニケーションをとり、作業を進めています。教職員からの指示を待たずに、自ら進んで活動する姿勢は、順風満帆な航海への期待を高めてくれています。私は、第44回と49回の海外研修航海に参加しました。2度の航海ともに大きく成長する学生の姿を目の当たりにしてきたので、今回の学生たちにも自身で「成長できた」と誇れる点を見つけてほしいと願っています。帰港式で日ごろお世話になっている方々と再会した時に、「参加してよかった」と報告できる航海になればうれしい。規律を守り、安全を最優先にして、研修団一丸となって実りある32日間を過ごします。