航海日誌

【団役員コメント：本多　ゆみえ】
父島２日目、天候に恵まれ、望星丸の外で広々とスペースを使用し体操を行いました。小笠原観光センター課長、伊藤さんと東海大OB横山さんも早朝からお越しいただき、そのまま大村海岸のビーチクリーンをしながらサンゴの砂浜の散歩をしました。美しい海岸のおかげで昨日まで体調不良だった生徒も全員回復しました。午前中は６つの寄港地研修グループに分かれそれぞれ充実した研修を体験し、午後は１８グループに分かれ各グループの計画した研修を行いました。貴重な時間を経験し、父島にまた来たいという感想が聞かれました。

【生活班コメント】
竹内 悠真
本日は早朝より海岸の清掃を行いました。普段よりも20分早い集合時間で点呼時には元気のない人が多かったです。しかし、久しぶりに地上に降りたつ喜びからか、体操時にはいつもよりも声が出ており、非常に盛り上がっていました。朝ごはんの後、選択研修があり、私は山からクジラを観察する研修に参加しました。14班の班長の大城さんが沖縄出身で父島と似た環境で育ってきたこともあり、様々なことに詳しく自主的にガイドを行ってくれたおかげで非常に充実した研修となりました。

中村晃久
今日は最初の寄港地、小笠原諸島父島でのグループ別研修でした。今日の小笠原の海は風があったものの、波は比較的穏やかだったので、揺れすぎることなくボートの上からしっかりクジラを見ることができました。研修前は見ることができても一頭か二頭くらいかと予想していましたが、数頭の群れで泳いでいたようで、クジラの胸びれや尾ひれ、胴体を肉眼で何度も観察することができました。また国の天然記念物である南島のほか、島内のカフェや神社をめぐり、充実した一日を過ごすことができました。

大竹飛輝
今日は選択研修をしました。私は選択研修で選んだホエールウォッチングで、ウミガメとクジラのブリーチングを見ることができました。また、研修の途中で南島に行きました。南島のビーチはほぼすべて石灰で出来ているらしく、その砂は夏でも冷たいらしいです。実際に砂を触ってみたところ私はひんやりしていると感じました。現地にカタツムリの研究者がいて、絶滅寸前のアナカタマイマイとチチジマカタマイマイを保護し、繁殖させたものを自然に返している珍しい場面に遭遇しました。この場面に立ち会えたことを幸運に思います。

小笠原望天
まず午前中はガイドさんの指示のもと、外来種の植物を伐採し、在来種の植物を植えました。とても大変でしたが、皆で一緒に汗をかきながらやる作業はとても爽快でした。また私がお話ししたガイドさんは小笠原諸島に住んでいる方と結婚をして、こちらに移り住むようになった方で、人生何があるかわからないなと実感しました。そして午後にはグループ別研修で宮之浜に行き、海岸で遊びました。童心に返ったように遊ぶことができ、とても充実した１日になりました。

土屋壮太
午前の選択研修では、ウミガメの赤ちゃんの体を洗う体験をしました。ウミガメを触るのは初めてだったので、最初の方はうまく体を支えられず暴れだしてしまいましたが、最後には小笠原海洋センターの職員さんが親切に教えてくださり、うまく洗うことができました。海洋センターには様々なウミガメが飼育されていて、頭が2つある個体が特に印象に残っています。午後のグループ別研修では、父島で有名なサメバーガーを食べ、水産センターの小さな水族館で小笠原諸島固有種のユウゼンという魚を観察し、細かな模様が凄く綺麗でした。明日は父島最終日です。存分に楽しみます！

石川慶汰郎
本日は朝浜辺の掃除をして、その後選択別研修を行いグループ別活動を行いました。浜辺は元々とてもきれいでしたが、自分たちも少しだけそれに貢献できたと思います。選択研修では戦跡を巡り、今でもきれいに保存されている大砲や、発電所跡を見ることができ、自分が予想していたよりも勉強になりました。グループ活動では、濱江丸が残っている境浦海岸にみんなで自転車をこいで向かいました。天気もよく海岸線の道路をみんなで走るのはとても気持ちがよく、海もとても透き通っておりよい思い出となりました。

伊藤佑太
本研修5日目は選択研修で森山ツアーを行いました。傘山を登りながら、小笠原の固有種であるアカガシラカラスバトの紹介や保全活動の現状について、興味深い話を聞くことが出来ました。また、小笠原諸島が抱える外来種問題(グリーンアノール)とその対策についても教えていただき、外来種が小笠原諸島に与えている影響について自分なりに考えることが出来ました。傘山の頂上からは小笠原全体を見渡すことができ、山頂からクジラのブローを観察することもできました。残り1日の父島研修を楽しみたいと思います。