ご挨拶
第55回海外研修航海研修団 団長
東海大学法学部 教授
大江 一平
研修航海を通じた複眼的視座の育成
東海大学の海外研修航海は、海洋調査研修船「望星丸」(2174国際総トン)に乗船し、主として南太平洋諸国を訪問する本学独自の研修プログラムです。
第55回海外研修航海は、「視点(みかた)が変わる、観点(せかい)が変わる:Sea the World Differently」をテーマに掲げ、2月17日から3月20日までの32日間で、清水港(静岡県)を出港し、ポンペイ(ミクロネシア連邦)、コロール(パラオ共和国)、宮古島(沖縄県)を訪問します。熊本、静岡、湘南、伊勢原、品川、札幌の全キャンパスから多数の応募があり、厳正な選考の結果、「チームGOGO(55)」としての第55回に相応しい、意欲に満ち溢れた97名の研修学生を選出しました。
研修航海の大きな意義として、太平洋の島々を訪問して見聞を深めることに加え、普段接点のない他キャンパスの学生と出会い、航海を通じて一生の友人を得られる点が挙げられます。ここでの経験は、複眼的視座を育成し、いわゆる「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」として、将来の進路選択や就職活動に生かせるものとなるでしょう。
ただし、この研修航海は、あくまで本学の授業の一環として行われる「研修」です。自由で楽しい側面がある一方で、船上生活の性質上、厳格なルールがあり、大きな責任が伴います。若者らしい積極性や牽引力は大いに歓迎しますが、それと同時に、周囲への配慮や協調性、自らの行動に責任を持つ姿勢が強く求められます。一人ひとりの行動が、研修団全体の雰囲気や安全に直結することを、常に意識してください。
各種行事において綿密な計画を立てることはもちろん重要ですが、そのとおりに進まないことは、研修航海では決して珍しくありません。大切なのは、トラブルが生じた際に誰かを責めることではなく、皆で協力しながら最善の解決策を探すことです。そのような場面でこそ、「チームGOGO(55)」として一致団結して乗り越えてほしいと考えています。
3月20日に、全員が笑顔で無事に清水港へ戻ってくることが、この研修航海における最大の成果であることは言うまでもありません。そのためにも、ストレスをため込まず、体調管理には万全を期してください。困ったときには遠慮なく周囲の友人や団役員を頼ってください。互いに励ましあいながら、この32日間の航海を成し遂げましょう。研修学生の皆さんを引率する団役員にとっても、学内外の様々な部署間の連携と共同作業を通じて本航海を実施することは、将来の大学運営を円滑に進める上で大きな意義を持ちます。
最後になりましたが、本研修航海にご理解を賜ったご家族の皆様、ならびに綿密なご支援をいただいた海外研修航海実行委員会の先生方、海外研修航海事務局の皆様に、心より御礼申し上げます。ご家族の皆様におかれましては、団長以下、団役員一同が一丸となってお子様方を支えてまいりますので、温かく見守っていただければ大変幸いに存じます。
