研修航海について

第50回海外研修航海

■目的

東海大学の海洋調査研修船「望星丸」を使用して海外の諸外国を訪問し、多様な自然や文化に触れることで、国際的な視野を獲得し、実体験に基づく世界観と人生観の確立を目指します。また、船内という限られた空間と環境の中での共同生活を通して、豊かな人間形成を図るものです。

望星丸

■テーマ

「Think Ahead, Act For Humanity
– 未来へつなぐ航海 – 」

「Think Ahead, Act for Humanity」とは、本学の建学の理念に基づくミッションを示すものです。キャンパスや大学の行事等でこのフレーズに馴染んでいる学生諸君も多いことでしょう。ただ、いま一度立ちどまって考えてみてください。これが、あなたに向けられた問いだとしたら何と答えますか。“I will...” 私たち団役員は、日頃馴染んでいるこの言葉を、もう一度問い直してみたいと考えました。馴染んだと思っていたこの言葉を、自分に引きつけて考えてみましょう。船内で誰かが落としたゴミを見つけるかもしれません。それを拾える人になれたらどうでしょう?他の学生が困っていることでまだ解決策が見いだせていないことがあるかもしれません。限られた船内に皆で知恵を絞って工夫を提案できたらどうでしょう?「Think Ahead, Act for Humanity」その時、きっとこの問いの答えが見つけられるはずです。
 47 日間という長い時間の中で私たちは、初めて目にする海の姿に出会うでしょう。専門の異なる学生や教職員と出会い、初めて目にする島や町に出会い、そこで暮らす人々や異なる文化や考え方に出会うでしょう。時には、経験したことのない状況を前にして戸惑う自分の姿に直面するかもしれません。そんな時、私たちは、自分に向き合う時間を過ごすはずです。日頃馴染んだキャンパス、いつもの授業と教室と仲間から離れた場所で、私たちは、あらためて、自分の生活、学び、人生を見つめ直すことになります。そこで、自分の内面だけに目を向けないでください。私たちは、社会に生きる人間です。あなたの周囲を取り囲む人々から、たくさんのことを学ぶことができるはずです。答えは、自分の中だけでなく、自分の周りの環境にあるかもしれません。「未来へつなぐ航海」周りの環境から学べることが見出せた時、この言葉の意味も手に入れることができるはずです。
 ソーシャルメディアが発達した社会ですが、どれくらい私たちは、直に顔を突き合わせて、考えているでしょう。世界的な課題から、太平洋や日本の直面する現状、自分自身の未来まで、他者と顔を突き合わせて考える、そんな研修を目指していきましょう。

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