【団役員コメント:池谷 美衣子】
1日30分ずつの時差調整がはじまって、はじめての朝。各自の時計は自分で調整が必要ですが、朝の虹に見守られ、誰一人遅れることなく6時の点呼ができました。午前の洋上講座では、藤川知栄美団役員による「星の光はなぜ見える?」と、岩本芳明機関長による「船の機関について」を学び、学生からも多くの質問がありました。午後は、ロープワークやクラブ活動、運動会やシンポジウムの準備など。夜のEnglish Classは、Wayne団役員による工夫に満ちた展開で、まだあまり話したことのない人とのコミュニケーションの機会にもなっているようです。その後は、小笠原父島でいただいた50色の絵の具をみんなで分けるべく、八木団長とのジャンケン勝ち抜きなどで盛り上がりました。
連日の班長会議では、冷蔵庫の使い方やサンダルの履き方、掃除やゴミ捨てなど、共同生活に関わる議論が続きます。ルールの厳格化を求める人、点検を行なって課題を見つけ出す人、相互の気遣いを通じた意識統一に期待する人。それぞれの正義を掲げつつ、どう折り合いをつけるのか。悪戦苦闘しながら、学生たちによる「自治」が本格化しています。
【生活班コメント】
田中 龍吉
船での生活は今研修が初めてで正直研修前は不安でした。昼夜逆転だけでなく、外出しない日が少なくないため、船内でストレスを発散できるか心配でした。しかし、団役員や研修学生のみなさんがとても優しく接してくれるため、想像していたものとはいい意味で違っていました。今後の研修が楽しみです。
真子 葉琉
船の生活にも慣れてきて楽しいです。初めは知らない人との生活に不安がありました。しかし、トランプなどの交流をしていくことで様々な人と知り合うことができました。普段できない経験をこの研修を通して得たいと考えています。
塚田 悠生
本航海は不安がとても多かったです。初めは部屋の人たちと仲良くできるか、船酔い、洗濯などが心配でした。この研修航海を通して自分の欠点や癖を克服して、陸に戻ったときに行ってよかったと言えるようにしたいです。
永元 創大
研修序盤は一緒に過ごした時間が少なかったため、コミュニケーションがうまく取れず、班が纏まっていませんでした。同じ時間を過ごしていくうちに互いを信頼するようになり、協力するように変わっていきました。この先の研修航海がとても楽しみです。
澤井 晴輝
今回の研修に参加するにあたり、人間関係や船酔いへの不安がありました。船に慣れるまでに1週間程度かかりましたが、人間関係に関しての不安は毎日共に過ごす中でなくなっていました。今後のマジュロのシンポジウムなどで海外の学生とも積極的に交流をしていきたいと思います。
大橋 秀海
事前研修を含め、乗船してから11日が経ちました。実際にそれほど時間が経ったのかと疑ってしまうほど、慌ただしい毎日を過ごしています。この先も面白いことで溢れ、船を降りることが嫌になると考えるほど充実した研修になるよう頑張ります。
長鶴 洋海
出港から7日経ちました。毎日の講座、クラブ活動、そして小笠原での地上研修など濃密な時間を過ごしています。まだまだ日数は経過していませんが、すでに出港してからの思い出で一杯です。これから航海を続けて寄港地や他の学生との思い出を増やしたいです。
大森 稜太
研修は8日目に入り、知り合いのいなかった船上生活も仲のいい仲間ができて活気ある生活を日々過ごしています。寄港地である父島では離島独自の自然に触れる機会に恵まれ、島固有の植物や鳥類を見て東洋のガラパゴスと呼ばれる理由が分かりました。植物は天敵がいないところだと華やかさがなくなるなど環境の変化に適応する力強さを感じました。今後の寄港地との違いが楽しみです。