【団役員コメント:三沢 大樹】
本研修11日目の本日も船の揺れが強く、時差調整も続く中、体調不良で自室で休む参加者が若干目立つようになりました。午前中はEnglish Class、午後はシンポジウムの準備が行われました。マジェロへの上陸とシンポジウムの開催が近づく中で、昨日までよりも集中して、真剣な顔で準備に取り組む姿が見られました。〈建学の歌〉の練習も順調で、響きある声で歌えるようになってきました。
マジュロ上陸まであと2日、波が少しでも穏やかになることを祈りたいと思います。
【生活班コメント】
比留川 和秀
船内での共同生活は楽しめること、我慢しなければならないことがあります。楽しめることは、フリータイムに学部・学年の違う学生や団役員といった年齢の離れた人が、麻雀や将棋などのボードゲームをします。同じ映画を見て、感想を言い合うなどの交流が多く行われていることが挙げられます。私も本研修8日目の昼食後に行われた、ロープワークと甲板磨きの開始を待っている間に八木団長から囲碁のやり方を教わりました。初めてちゃんとした囲碁をやりましたが、団長からハンデを貰い、教えていただきながらやったおかげで勝利できました。9掛9に盤を狭めて遊びましたが、今度は盤全体を使ってやってみたいです。また他の班の方とalgoやワードウルフ、大富豪大貧民をやって交流をしています。大富豪大貧民では何とも面白さに欠ける平民になることが多かったです。
我慢しなければいけないことは、価値観の違う者同士が生活をしているため、寝る時間やフリータイムの使い方など、人ぞれぞれに生活の当たり前が違うということです。早寝早起きをする人もいれば、夜遅くまで起き、楽しく過ごしている人もいます。このように人それぞれの生活があり、互いを尊重していかないといけないように感じています。
陸はまだ父島にしか上陸していませんが、戦争遺跡が印象的でした。第二次大戦で父島は陸戦が行われなかったが、陸戦へ向けた準備をしていたことが伺える戦跡があり、徹底抗戦を行おうとしていたことがよく理解できました。特に、洞窟陣地では洞窟内に籠って生活できるように工夫されている場所があり、人の生活は削ろうと思えばどこまででも削ることができるのだと思いました。そこから狭小住宅の設計などに活かせるものがあるように感じました。
今後のマジュロ、ヤップ、宮古島の上陸においても、建物や生活の面を重点的に見ていき、建築の設計やデザインに活かせるものを拾っていけるようにしたいです。
内田 開土
船内生活1日目と比較して、班員だけでなく班員以外の研修学生とも交流が盛んとなったため、和気あいあいな雰囲気になってきています。波による揺れが強くなっても耐えれる人が増えてきたので、シンポジウムやクラブといった様々な活動ができたことも、自分たちが成長していってるなと感じることができてとても楽しいです。班生活にはいろいろな出来事がこの11日間で起きていますが、みんなでしっかりと乗り越えてきたので、残りの2/3の時間も切磋琢磨し、頑張っていきたいです。班のみんなは、相談乗ってくれたり、励ましてくれたり、楽しませてくれたりと感謝しています。
大野 海翔
本研修3日目に、父島に入港しました。父島では、グループに分かれて街を探索しました。階段の上にある神社にお参りをして、更にその先の階段を登って展望台まで行きました。とてもきれいな夜景でした。ウミガメの刺身を食べて、味わったことのない貴重な刺身を食べられて良かったです。そのあと海に行ったら、珊瑚礁があり、触ることができて貴重な体験でした。本研修4日目に、Heart Rockカフェに行き、サメバーガーを食べました。変わった味がするのかと思っていましたが、とても食べやすく美味しくて驚きました。ウミガメの餌やり体験をさせていただき、様々な種類のウミガメを見れてよかった。船内生活の最初は、酔い止めを飲んでも酔っていましたが、1週間を過ぎると慣れて酔いにくくなっています。残り3週間、船内という特殊な環境でいろんな経験をしたいです。
橘 礼人
今日で本研修11日目、ビキニ環礁に最も近づいているそうです。清水港を出てからすぐに揺れが激しくなり、父島に着くまでの3日間は船酔いとの戦いで辛かったです。父島ではホエールウオッチングで、実際に近いところでクジラの親子を見ることができました。また、島全体が天然記念物の南島に上陸することができ、貴重な体験でした。2日後にはマジュロに上陸してシンポジウムが行われるため、4日前から英語の授業が行われていて頑張っています。
亀田 明夫
本日は本研修11日目。ここ2、3日で船の揺れがまた強まり、1日中船酔いと戦って生活しています。初めての航海日誌、班員全員が写っている集合写真がなく、今日デッキに出て写真を取ろうとしたのですが、残念なことに波が強すぎて外に出ることができませんでした。写真は急遽エントランスで撮りました。次の航海日誌に向けて、マジュロに入港したらたくさん集合写真を撮りたいと思います。
だいぶ船の生活にも慣れ、生活班では冗談が言い合えるくらい仲が深まってきました。今日は午前に2コマ、午後に2コマEnglish Classがあり、2日後のマジュロで行われるシンポジウムに向けて、発表準備を行っています。私は英語が苦手なので、現地の人と上手くコミュニケーションできるか心配ではありますが、異文化交流ができるこの貴重な機会を糧に、英語力を高められたらなと思います。
これからも様々な人と交流を深め、船内生活を楽しもうと思います。
宮崎 崇紀
団役員の松島さんに誘われる形で参加した海外航海研修でしたが、今では応募して良かったなと思っています。本研修11日目になってだんだんと今の生活に慣れつつありますが、海の上でヴァイオリンを弾くという贅沢で、普段では到底不可能なことができていると思うと、再度この環境の特殊さと面白さを実感します。最近は大海原を眺めながら、その時のテンションでヴァイオリンを弾く楽しさを味わっています。班メンバーにも恵まれ、気持ちを無理に抑えることもなく、自由に過ごせているので、とてもありがたいです。
そして、ヴァイオリンをいろんな人に触ってもらうことで、ヴァイオリンの面白さを知ってもらいたいのですが、みんな「壊しそう」・「できないから」と触れることすら断られてしまうことがあります。ここはなんとか解決しなきゃ。
石川 瑛章
今日で本研修11日目。北斗七星を眺めながらマジュロを目指して南進中。最初の寄港地である父島では、旧軍の要塞巡りや特有の生物観察等貴重な経験ができました。旧軍の要塞の堅固さや規模には驚きました。また市街散策を通して、生活班メンバーとの信頼関係も生まれました。清水港出港以降、船酔いに常に苦戦してきましたが、父島を出港して6日経ち、漸く慣れました。マジュロでは現地学生と意見交換を行うシンポジウムや、地上研修が予定されています。実りある経験を積めるよう、積極的に行動したいです。