【団役員コメント:黒澤 純夏】
寄港地研修2日目。今日は「戦争遺跡」、「自然観察」、「海洋環境(ウミガメ)」、「海洋環境(クジラ)」の4つのグループに分かれて父島を巡りました。午前中一時的に雨が降りましたが、その後は晴れて半袖でも汗ばむ暑さ。私が引率したウミガメコースは、停泊中の二見港から小笠原海洋センターまで徒歩30分あり、陸酔いの体には少しきつい道のりではありましたが、道中のボニンブルーの海やウミガメに癒されながら目的地まで頑張ることができました。小笠原海洋センターでは、本学卒業生の方に対応いただき、ウミガメの生態や歴史について学んだ後、かわいいウミガメたちに給餌体験や甲羅磨きをするなど、貴重な経験ができました。いよいよ明日は父島出港。ここから次の寄港地マジュロまでの約1週間は船上生活、本格的に電波なしの生活が始まります。みんなで頑張って乗り越えましょうね。
【生活班コメント】
飛山 拓斗
2月24日、我々研修団は本研修で初の寄港地、東京都小笠原諸島・父島で初めての選択研修を行った。戦争遺跡、クジラ観察、ウミガメ観察、自然観察の4グループに分かれての研修があり、私は戦争遺跡を選択し参加した。そこではかつて太平洋戦争時の日本陸海軍の残した様々な戦いの痕跡を見ることができ、またかつての日本軍の生活の様子を辿ることが出来た。戦争遺跡に直接は関係しないことだが、研修中に驚いたことが一つ、この島を走るほぼすべての車のナンバープレートが『品川』ナンバーだった。夜になると満天の星空を一望できる、ハイビスカスの咲くこの島が、くくり上は東京都の品川なのだという。
西谷 航平
今日の選択研修で私は、自然観察に参加しました。本来ならば父島の保護区域で固有の植物や生き物の説明や観察だけですが、担当いただいたインストラクターの方がそれ以外に水族館やオガサワラオオコウモリの住処、小笠原海洋センター等に連れて行って下さり充実した半日を過ごすことが出来ました。まだ研修航海が始まってから数日しか経っていないですが、もう帰ってもいいのではないかと思うくらい満足しています。
中菅 凌
本日の選択研修で私は、自然観察に参加しました。担当だったインストラクターの方は父島の植物に詳しく、様々な父島の固有種や外来種に関することを教えていただきました。父島について自然環境の面から様々なことを知ることができ、大変いい勉強になりました。
植松 冬弥
楽しみにしていた選択研修でクジラ体験に参加しました。運良く天気は晴れ、行く途中にクジラの親子が泳いでるのを真近で見ることが出来ました。世界遺産の南島では海の透明度がすごく、人の手が加わっていない自然は景色が最高でした。他にも、そこでしか見られない絶滅した貝の亡骸や、紫色のはさみを持った蟹も見れて父島を堪能できました。クジラ体験は当たりです。
北澤 剣蔵
2月24日は、最初の寄港地である父島の選択研修でした。4つの研修がある中、私は戦争遺跡に参加しました。戦争遺跡を巡ることで、当時の戦争の背景などを感覚で感じ取りました。個人的には、当時使用されていた古びた大砲に魅力を感じました。また、選択研修を通して、他の班のメンバーと仲良くなるきっかけにもなりました。
在國寺 康介
父島研修の選択研修では戦争遺跡を選択し、父島内の戦跡を巡りました。森の中に点在する旧陸海軍の高射砲やその周辺施設、山地に築かれたトーチカ陣地などの戦争の遺物を見学しました。しかしそれだけではなく、現地に駐留していた兵士が遺していった瓶や破片などもあり、過去に兵士たちも同じ場所にいたということを考え、時代の流れを感じることができました。
岩渕 天胡
父島研修では自然観察に参加しました。マスカット色と赤色のハスノハギリの実をスマホのライトで照らして提灯のようにしたり、モモタマナの硬い外皮を割って、ナッツのような実を食べるなどの自然に直接触れ合う体験を沢山しました。また、自然を保護するための様々な仕組みや、必ずしも外来種を悪とせず自然全体のバランスを重要視していることを学びました。
土屋 良粋
父島では、戦争遺跡を巡った。鬱蒼とした森の中には、日本軍の兵士たちが身を潜めていた洞窟があった。洞窟の中は思いのほか涼しく、半袖では少し肌寒く感じた。ガイドの方によれば、硫黄島と父島の洞窟の違いは、洞窟内の温度にあるという。硫黄島では60度にも達することがあるといい、大変驚いた。史料だけでなく、実際に現地を見ることでより深く学ぶことができると実感した日であった。