【団役員コメント:宮西 宏明】
父島を去ってから1日が立ち、久しぶりの1日完全船上生活に戻りました。波による船内の大きな揺れもまだ続いていますが、学生の船酔いによる体調不良も小笠原に向かう時よりは少なくなりました。そのような船内の中で、本日は新たなイベントが3つも始まりました。
まず1つ目は「洋上講座」です。これは望星丸士官及び団役員が、自身の専門や人生経験、趣味や特技についてなど、色とりどりのテーマの講義を船内にて行うものです。研修学生の将来の羅針盤になることを願い、恒例の行事として行っております。
2つ目は新たなイベントである「ロープワーク」「甲板みがき」「ブリッジ・機関室見学」を行いました。
「ロープワーク」は甲板に出て、船員が普段、使用するロープの結び方を体験しました。「甲板みがき」は、デッキブラシやワイパーで甲板をみがきました。主に長期間の航路で行うもので、当学科の航海学専攻の実習である「海洋実習」でも行っていない意外と貴重な体験です。「機関室見学」は望星丸の発電施設や船のスピードを調整する施設等を見学しました。「ブリッジ見学」は船の中枢であり、船の舵取りや航路の調整を行っている大事な施設の部分です。
3つ目は、マジュロでのシンポジウムのキックオフミーティングを行いました。ここから次の寄港地のマジュロでのCMI(マーシャル諸島短期大学)との交流に際しての準備が始まっていきます。なぜ「異文化交流」ではなく「シンポジウム」であるかというと、現在の異文化交流は幼稚園から高校生でも異文化交流が行われるこの時代で、学生としてできる異文化交流はシンポジウムで学術的議論を挑戦しようとなった経緯があります。多様な学部・学科の学生が集まって議論を展開することが「シンポジウム」になっていくわけです。今後、マジュロ到着までの間に準備を進めていきます。
今日は新たなイベント続きで、研修学生は疲れたと思いますので、ぐっすり眠れるかと思います。
【生活班コメント】
渋谷 将大
本日は午後にブリッジと機関室見学、ロープワーク講座を行いました。見学では普段は見ることの出来ないメインエンジンや船全体の電気を作る発電機など船の内部を説明していただきました。ロープワークでは望星丸士官の方々に、もやい結びのやり方を教わり、数少ない交流の機会を楽しむことが出来ました。
宮永 開
本研修6日目、研修航海で初めての授業があったが、お酒に関する内容で、普段飲んだりしているのに意外と知らないことが多くて面白かった。また天気が良くて甲板に出て、潮風を浴びながら班員の仲間たちとたわいもない話をしているときが楽しく、このまま楽しく最後まで迎えたいと思った。
亀川 司
父島から船が出て1日が経ち、ほとんどの人が船酔いに耐性が出来てきているように感じます。今日は初めての洋上講座が行われました。そこで聞いた望星丸士官の話はどれも刺激的かつ興味を惹かれるものが多く、私含め他の研修生、団役員まで熱心に話を聞いていました。
内田 一帆
ほぼ1日中フリーだった昨日とは違い、今日は洋上講座や船内各所の見学、そしてロープワークを習うなど、非常に中身の濃い1日になりました。空き時間には後部甲板で心地よい風を浴びたり、今後の行事に向けた活動をしたりするなど充実した1日になりました。
桐谷 知寿
今日は、初めての洋上講座がありました。遺伝とお酒の強さの関係や望星丸一等航海士さんには、自分の経歴と経験についての貴重なお話をして頂きました。午後からは、ロープワークと船内見学の時間で練習生の方が、丁寧に優しく教えてくれたり、普段見ることの出来ない機関室やブリッジに行けたので「一生の特別な経験」が出来ました。
青木 蒼馬
今日は機関室とブリッジの見学をさせてもらいました。機関室、ブリッジでは私たちの多くの質問に答えていただきました。中でも興味深かったのが、なぜ船の速度表示がノット表示であるのか、現在は何ノットなのか、最高速は何ノットなのかでした。自分は船のゲームをやっているので、その中の知識を踏まえて多くの考察を得ることが出来ました。ブリッジにはいつでも来ていいとのことだったのでぜひ何回も足を運びたいです。
前野 高太
研修航海が始まってから初の洋上講座がありました。団役員と望星丸一等航海士からお話を聞かせていただき、どちらもとても面白く興味の湧く内容でした。また、機関室とブリッジの見学をし,普段見ることの出来ないエンジンや景色が見れました。ロープワークでは練習生に様々なロープの結び方を教わり、実践したので、とてもいい経験が出来ました。
速水 経彦
海に出てもう6日です。もう立派な海の男です(全然まだ)。今日は船そのものが好きな自分にとってはたまらない一日となりました。船舶の心臓部機関室をはじめ、船を操縦するブリッジ。遥か昔から船乗りたちの間で受け継がれるロープワーク。全てが興奮と学びの連続でした。僕たちを安全に目的地まで運んでくれる乗組員さんたちは本当にかっこよくて、自分にとっては憧れの存在です。僕も船を動かしてみたい!