ご挨拶

第50回海外研修航海
山田清志学長

東海大学 学長
海外研修航海実行委員会 委員長

山田 清志

歴史を踏まえ、歴史を作る

学校法人東海大学 海外研修航海は、今回で第50 回目を迎えます。東海大学が建学76 年、代々木校舎ができてから63 年、湘南校舎ができてから55 年ですから、本学にとって海外研修航海が如何に歴史深く、重みのある活動なのかが分かって頂けると思います。私も学長への就任前から実行委員長として海外研修航海に携わっており、非常に感慨深いものがあります。
 継続は力なりと言いますが、まさにこの研修航海は毎年毎年の研修団の努力の結晶であり、その魂の積み重ねが今日に繋がっています。これから皆さんが臨む大海原同様に、これまでの研修航海には凪の日だけでなく、時化の日もありました。そのひとつひとつに対して、その時々の研修団は勇気をもって立ち向かい、結果として素晴らしい研修航海の成果を積み上げてくれました。皆さんはぜひその歴史を踏まえ、自身の研修航海に至る道を切り拓いた先輩諸君に思いを馳せて頂きたいと思います。
 さてそれでは、第50 回の研修団の皆さんはどのような研修航海を送れば良いのでしょうか。第50 回だからと、なにか特別なことを意識する必要はあるでしょうか。私はそうは思いません。第50 回だからと普段以上の特別なことなど考えずに、これまでの研修団が行ってきたことと同様、皆で最高の研修団を作り上げ、十分に研修航海を満喫してください。
 これまで先達が築いてきた研修航海に対し、その歴史を踏襲しながら新たな1 ページを加え、更に次の未来に紡いでいくことこそ皆さんの役目です。なにか特別なことをするのが成功なのではなく、皆が安全に研修生活を過ごし、一回り成長して帰ってくることこそが成功です。安全に十分に留意し、皆が元気で横浜港に帰ってきてください。第50 回海外研修航海の意味は、その時に自ずと答えが出るでしょう。

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