記念文集

第51回海外研修航海

■生活班10班

  • 弘中 壮

    工学部

    今の気持ち

       私は今回の研修で自分を少しでも積極的に動けるようになりたいと考えていました。事前研修で初めて皆と会った時、私は回りの人と比べ自分は参加の目的が少し薄いのではないかと不安な点もありました。しかし実際に皆と話してみると、似たような目的の人も居れば単位を目当ての人も居て、人によって本当に色んな考え方があることを知りました。そして事前研修が終わり海外研修航海に対する不安は殆どなくなり楽しみになっていました。そのため今回の新型コロナウィルスにより中止となり悲しかったです。しかし今ではかなりの感染拡大により中止になって良かったという安堵とともに感謝もあります。今回の新型コロナウィルスの問題は未だに続いており、オリンピックの中止、外出の自粛、大学ではオンライン授業など様々な変化があり大変な状況は続いています。今回の件を通して、だだ単に「新しいウィルスが出て怖い」という単純な思考ではなく自分で先の事を見据え、行動できるようになりたいです。

  • 木沢 樹史

    国際文化学部

    旅について

       私が今回の第51回海外研修航海に応募した理由は、海外の文化に触れ、人生経験を豊かにしたかったからです。過去に1回だけ中学校の語学研修でオーストラリアに行ったことがあります。その際に感じたのは、「海外ってこんなに楽しい場所なんだ!」ということです。このような過去の経験からまた海外に行きたいと思い、今回の第51回海外研修航海に応募しました。
       事前研修の際には、先輩方に迷惑をかけないか心配で不安でした。しかし、皆良い人ばかりで班の人ともすぐに打ち解けてとても楽しかったです。様々なイベントを決めたり、クラブ活動を決めたり、夜ご飯の時のパーティーも楽しかったです。班員とさらに仲良くなりたいと思い、皆でご飯を食べる約束などをしました。今後生きていく中でかけがえのない友達ができたと思っています。
       しかし、新型コロナ肺炎により第51回海外研修航海は中止になってしまいました。とても悔しい気持ちと怒りが立ち込めました。次の第52回海外研修航海にまた応募して、4年生とはもう会えないですが、同じメンバーや新しい人と行きたいと思いました。

  • 高久 陽

    工学部

    海外研修が中止になって

       今回、海外研修が中止になってしまったのはとても残念で仕方ありません。ここまで費やした時間やお金など色々悔しい面はありますが、その中でも2つ、特に悔しいことがあります。1つ目は、ここで知り合えたメンバーと船に乗れなかったことです。ここで終わらせずに会いましょうと言いたくても、無理があります。1ヶ月半の間、皆で船に乗ることで仲を深め、これからも付き合える仲間になれていれば一番良かったです。2つ目に悔しいのは、中止の決定が仕方のないことだという点です。コロナウイルスは誰のせいでもなく、また特効薬も無いためまわりの人も含めて自分たちを守るには中止にせざるを得なかったのが事実です。そのため仕方がないとよくわかります。しかし、納得できるものではなく、ただ悔しいです。それゆえに、今はこれらの悔しさを別の物に向けて頑張っています。この自粛の時間を使って資格の勉強をしています。今回の経験をいかして、悔しさに負けることのないようにこれから頑張りたいです。

  • 齋藤 雄真

    観光学部

    確かに存在している第51回海外研修航海

       私は学生生活の最後に、新たな友人と唯一無二の思い出を作りたいという思いから、第51回海外研修航海に応募しました。1年次に海外研修航海に参加し、想像以上の思い出をつくって帰ってきた私にとって、再び新たな仲間と乗船できることは最大の喜びでした。そのため、中止の通知が届いたときは自分の思いの強さを改めて感じることとなりました。
       この中でも大きな思い出となっていることが2つあります。1つ目は、荷物が家に戻り、片づけをしていた時のことです。私の荷物が家に届いた日が2月20日であり、本来であれば出港式の日でした。「本当ならこの日望星丸で、班のみんなとこの段ボールを解体していたはずだった」という思いがこみ上げ、悔しさでいたたまれない時間を過ごす時がありました。その時に助けてくれた人は第51回海外研修航海をきっかけに仲良くなった友人でした。普段あまり人前で弱音を吐くことを好まない私が、同じ境遇として話し合える人ができ、語り合える友人ができたことは大きな前進であったと感じています。
       2つ目は、事前研修でFarewellPartyの責任者に就任したことです。4年生かつ研修航海経験者という立場上、サポートをする存在になりたいと考えていましたが、サポート型のリーダーになり、主役はメンバー全員にしてこのチームならではのイベントを創りたいと考え、先生からの推薦を承認しました。全員が積極的に参加し、意見を交流しあう姿を見て、仲間の輪を繋げる役目を果たせたことは私にとって大きな誇りとなりました。
       私達は残念ながら望星丸に乗船することはできませんでしたが、今回を機に繋がった友人は数多く存在しています。理想とは異なりますが、「私の志望動機は達成された」と信じ、この出会いに感謝したいと思います。最後に、メンバー皆が再びチャレンジし、今後の海外研修航海に参加して最高の思い出をつくって帰船することを心から願います。

  • 下東 恵太

    政治経済学部

    楽しみは取っておく

       東海大学でしかできない経験がしたい。普段の生活とは違う不便な環境に身を置き、人間として大きく成長したい。そんな想いで海外研修航海に応募しました。参加が決まり、自分自身初めての海外渡航をとても楽しみにしていました。
       12月の事前研修で出会った生活班のメンバーとはすぐに打ち解けることができ、これから始まる旅がさらに楽しみになりました。その後も生活班のメンバーとのラインでのやりとりや、各行事、事前調査の班のメンバーと物品の整理などの準備をしていくなかでいよいよ出発に近づいてきたなと感じていました。
       しかし、出発間近にしてまさかの中止という連絡がきました。確かに今の状況では中止が最も正しい判断だったと思いますが、連絡がきた瞬間はとてもショックでした。誰かが悪いわけでもなく、なぜこんなにタイミングが悪いのだと、怒りのぶつけどころがわからずにいました。しかし、テレビやネットのニュースを見て、卒業式ができなくなってしまった卒業生や、春の甲子園がなくなってしまった高校球児など、自分と同じくらい、またそれ以上に悔しい思いをしている人がたくさんいることに気が付きました。これ以上悔しい思いをする人を少しでも減らせるように自分にできることは徹底していこうと思います。
       今回中止になってしまったのはとても残念ですがもしも、まだ海外研修航海に行けるチャンスがあるなら楽しみはそのときまで取っておこうと思います。

  • 呉 哲維

    文学部

    心の変化

       今回の海外研修航を私が知ったきっかけは、航渡先の1つに台湾があり、台湾出身留学生が募集されていたためである。当初は1ヶ月間の航海に慣れることができるかどうかで心配していた。しかし、皆に台湾の文化をたくさん紹介でき、友達もたくさんつくれそうなので、今回の研修航海への参加を決めた。海外研修航海を紹介していただいた斉木先生から、今回の留学生は例年より多いと聞いていた。実際にアジア圏の留学生が私以外にも参加しており、グローバルなメンバーが揃っていた。そのためとても楽しみだったが、コロナウイルスのせいで航海は中止となり、とても残念だった。しかし当時、私の親族の叔母が病気で入院しておりとても心配だったため、航海中止の決定がなくとも参加できなかったと思う。この間は毎日病院におばさんを見舞いに行っていた。日本に留学している期間は家族と過ごせる時間は少ないが、コロナウイルスの影響で家族との過ごす時間が多くなった。実は事前研修は用事があり私は参加できなかったが、団役員の先生たちは私のために補講を行ってくれた。先生たちは優しく、私の質問にもちゃんと答えてくれた。一番残念なことは生活班の皆さんと会えなかったことである。もし、機会があれば、また研修航海に参加して欲しい。

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