記念文集

第51回海外研修航海

■生活班2班

  • 山﨑 遙佳

    医療技術短期大学

    中止になった思いと今後について

       海外研修が新型コロナウイルスの影響で中止になってしまい、とても残念に思っています。私は海外に行ったことがなかったのでパスポートを新しく作ったり、海外の情報をインターネットで調べたり、本を読んだりして海外の情報を収集して海外に行くことを楽しみに準備を進めていました。また、38日間という長い期間なので“研修のしおり”を何度も読み込み、期待をしながら出港する2月20日を待ち遠しく思っていました。
       新型コロナウイルスの感染が拡大してしまい、海外研修が中止になったのは学生だけではなく、長い期間準備を進めて考えてくれていた団役員も残念に思っていると思います。しかし、海外研修に行く学生や団役員の安全を第一に考えると仕方ないことだったと思います。
       今後、学生のうちに海外に行く機会を見つけて、自分の知らない文化に触れたり広い世界観を感じたり、色々な体験をしたいです。海外研修が中止になり、今まで以上に海外に行きたいと強く思うようになりました。また、事前研修で知り合った自分とは違う学部の違う人たちや団役員との思い出を大切にして生活していきたいと思います。機会があればみんなで集まって交流したいです。

  • 石川 愛里

    健康科学部

    海外研修航海への思い

       私が海外研修航海に応募した動機は、人生で船に乗って多くの学生や教員と共同生活を送るという経験ができるのは、この機会しかないと思ったからである。また、電子機器が使えない状況下で、目の前の相手と向き合って言語だけでないコミュニケーションを取りながら信頼関係を築くことや、自身の目と身体で歴史・文化・自然に触れることはかけがえのない一生の財産になると考え、参加を希望した。
       2泊3日の事前研修では、生活班のメンバーと交流を深め、寄港地の事前準備や洋上クラブ決めなどを行うことで研修航海に対する現実味が増し、期待が膨らんだ。2日目の夜、団長・副団長から副学生長に選任されたときは、私に務まるのだろうかと不安でいっぱいだった。しかし、副学生長としての役割を全うすることで、自分自身が大きく成長できるのではないかと思えたと同時に、研修団全員が行ってよかったと思える研修にするために自分なりに努力したいと考えた。
       今回、研修航海は中止になってしまい残念だが、自分の身の安全を守る選択ができたのは良かった。看護学生であるという立場から、今の世界の現状をよく理解し、医療者に求められていることを改めて考えていきたい。
       最後に、私は来年に国家試験を控えているため次回の研修に参加することはできないが、次回以降も参加できる学生の皆にはぜひリベンジしてほしい。船での共同生活という非日常を経験することで、自身の価値観を深め社会人基礎力を高めることができると思う。今後もこの海外研修航海が続いていくことを願いたい。

  • 花園 菫

    政治経済学部

    第51回海外研修航海について

       私は今回2020年の第51回海外研修航海に応募した。募集を知ったきっかけは友人からの誘いである。前年の第50回記念航海のときに興味をもち、楽しみながらも海外の異文化に触れあえ、船での共同生活による人間関係の構築方法などを学ぶことができると思ったのである。私は異文化に興味がある。また、異文化を学ぶ上で、実際に現地に行くことは重要なことであると考える。教科書や授業で学ぶだけでは不十分であり、現地に行くことで、その国の文化を実際に体験し、肌で触れ合うことにより、授業で講義を聞くよりも思い出になり、記憶に残りやすく、よりその国の文化に興味がわくのである。異文化を学ぶことにより、日本の文化のどこが他国に比べてよいのかを見つけることができ、日本の文化の理解も深まるのである。また、研修航海では38日間という長い間、船で共同生活をすることでコミュニケーション力の向上、人脈を広げることを目指した。
       静岡で私たちは事前研修を行った。研修航海には湘南キャンパスの人だけでなく、日本全国のキャンパスから人が集まる。初対面の人ばかりではじめは緊張したが、みんなと積極的に話すことができたと思う。それぞれに個性があり、様々な人と関わることが事前研修の短い間であったが経験することができた。
       第51回海外研修航海がコロナウイルスの蔓延により中止になった。研修航海をとても楽しみにしていたし、せっかくの貴重な体験をして学ぶ機会がなくなったことは、本当に残念に思う。せっかく研修航海に参加しようと同じ意思を持ち集まったのだから、今回知り合った人達とこれで終わりにするのではなく、良い交友関係をこれからも築けていければよいなと思う。

  • 山之口 舞菜

    理学部

    航海前に得られたもの

       第51回海外研修航海は、残念ながら開催されませんでした。私は今回の研修で、初めて海外に行くこともあり、期待を膨らませていましたが、感染症の影響なので仕方のないことだと思います。しかし、事前研修で出会えた仲間や、研修航海に向けて準備した経験など、たくさん得られることがありました。
       私は今回の研修に、誰も友人がいない状態で参加していました。最初はバスなどの中で友人同士で喋りながら事前研修の会場へ向かう人たちを見て、一人ぼっちのまま本研修へ向かうことになるのではなどと心配していましたが、同じ生活班の人たちや、同じクラブの人たちとは事前研修を通して仲良くなり、本研修への不安が徐々に無くなっていきました。また、本研修前に何人かの人たちとは遊びに行くこともでき、本研修への期待は高まっていきました。
       しかし、2月後半ごろからコロナウイルスの流行がはじまってしまいました。何人かとも連絡を取り合い、開催するのか、しないのかを待ち続ける日々が続きました。中には早々に辞退を決断した人もおり、私も辞退するかをずっと迷っていました。そんななか、仲良くなった人たちはたくさん相談にのってくれ、お互い悩みを打ちあけることができました。
       結局本研修は開催されませんでしたが、そういった悩みを包み隠さず打ち解ける仲間ができたことは、今回の研修で得られた最も大きいものだと思います。これからもその仲間たちとはたくさん交流を続けていきたいです。

トップへ