記念文集

第51回海外研修航海

■生活班14班

  • 永田 大晴

    工学部

    コロナウイルスによる海外研修航海の中止

       今回、海外研修航海に参加しましたが、コロナウイルスのせいで中止になってしまいました。私はとても残念だと思いました。落ち込みましたが、人命には変えられないので仕方ないと今は思っています。来年コロナウイルスが収まれば、このようなイベントに参加したいです。私はこの研修に応募した時はコロナウイルスというものの存在すら知らなかったし、それが原因で研修が中止になるとは考えていませんでした。自らがちゃんと準備をしていても予想外の出来事が起こってトラブルが起こることを学びました。研修に行くはずだった38日間の間、アルバイトをすることにしました。この経験から計画していたことがダメになっても、また違う計画を立てることで得られるものがあることを学びました。世界中でのコロナウイルスの被害に比べたら、今回の研修が中止になったことはちっぽけなことだと思います。すでにウイルスに感染して入院している人達や、ダイヤモンドプリンセス号で何週間も生活していた人達や医者の方々はとても苦労していると思います。ウイルスのせいで辛い毎日が続きますがなんとか克服して欲しいです。そして少しでも被害を小さくするために、外出する時は感染予防のマスクをつけて家に帰ってきたら手洗いをすることを徹底していきたいです。

  • 國島 大志

    農学部

    私と海外研修航海

       私は、第50回海外研修航海に応募した時は補欠合格となったものの船に乗れず、今回の第51回海外研修航海は合格したが、コロナウイルスのせいで望星丸に乗船することは出来ませんでした。アルバイトで今回の費用をすべて賄うために一年間コツコツの貯金し、準備をして来ただけにかなりショックで気が抜けてしまいました。ただ、今回この様にコロナウイルスのせいで中止となったが、普段なかなか会うことのない違うキャンパスの仲間とのつながり、寄港地の事前調査で初めて知るその国の諸事情等、得る物は数多くあったと思います。

       To My Comrades ~Shacleton’s Legendary Antartic Expedition~
       Sea of Wisdom ~知恵を持つ海~

       この2曲は、海やシャクルトン船長率いる南極観測隊の出港から南極到着までをテーマにしたもので、私が中学生の時に吹奏楽コンクールで演奏した思い出の曲でもあります。一方で、今回の海外研修に参加するにあたって、事前研修、そして東京の晴海ふ頭を出港し船で様々な国を40日かけて回り、横浜に帰港するまでの様々な出来事に対する自分の思いの詰まった曲でもあります。

  • 吉村 宇生

    工学部

    第51回海外研修航海

       私が海外研修航海で楽しみにしていたことは、海外での雰囲気や交流を楽しむことの他に星を見るというものがありました。”研修航海”というように、船で海を渡っていくために星の光を邪魔する町明かりが無くきれいな星空をみることができます。天文宇宙同好会に所属する私にとっては是非見たいものであり、それを見上げながらいろいろな星にまつわる話でもしてみたいと考えていました。結局のところ、諸事情により第51回海外研修航海は中止となってしまいましたが、この文集の場を借りて1つだけ、星にまつわるはなしをまとめました。
       1つは海外研修航海では南方へ行くために日本では見られない星を見ることができるという点です。普通、星といえば太陽や月のように東から西へ向けて地平線から出て地平線に沈むものもある一方で、北極星のように24時間365日地平線よりも上に位置する星があります。その逆も存在して、24時間365日、地平線よりも上に上がってこない星というものが存在します。これが、日本では見られない星になります。このような星をみるためには、見えない星がある方角である南へと進んでいくことが必要になるというわけです。
       有名なもので南十字星というものがあり、これは沖縄の一部かそれ以南でしかみられない星座になっています。第52回以降の海外研修航海やそれ以外で見る機会があれば、日本在住の人にとっては旅の思い出にもなるので記念に写真でもいかかでしょうか。海外に行ったときの実感として文化や建物の違いのみではなく、こうした星の変化からも地球を移動したという証拠を得られるということをこの作文をきっかけに感じてもらえると嬉しいです。

  • Edif Junin

    工学部

    自分の思い通りになるとは限らない

       学科のゼミで海外研修航海の告知を知りましたが、私に本航海を勧めてくださったのは、千葉雅史先生でした。海を回りながら各寄港地の社会・経済が学べるし、多くの日本人の学生と疎通をすることを通して統率力と日本語の能力が磨けるし、このクルーズは人生で絶対に逃がしてはいけない機会だと思いました。
       12月に行われた事前研修では、健康管理や旅行に必要な書類の備えなどの説明を聴講しました。生活班をはじめとする、いろいろな班ができました。私の感想を述べるならば、事前研修の開催式の時、学校の歌の歌詞を初めて見ました。ひらがなは一個さえなく、全部漢字で、しかも見たことがない漢字ばかりでした。ですが、歌詞がこのように書かれることかつ歌詞の意味は美しいなと思いました。行事や船上での講義などを本当に楽しみにしていました。海外での地方の町や人たちの生活を観察することをとても期待していました。
       しかしながら、研修航海の企画がパンデミックの新型コロナウィルスに砕かれてしまいました。非常に残念なことです。私たち自身、研修がキャンセルされたことの悲しみをする時間がまだ長くないにも関わらず、新型コロナウィルスは段々世の中に広がってきました。コロナウィルスの突発は、研修航海だけでなく、世界中の人々の様々な企画を砕いてきました。
       物事が自分の思い通りになるとは限らないことは、人生の事実です。従って、やりにくいですが、クルーズの中止されたことをしっかりと受け止め、より深刻で世界的な問題に直面すべきだと思います。海外研修航海は、後になんかの形で参加するチャンスがまた現れるでしょう。大事なのは、このパンデミックの危険な時期に互いに注意したり、助け合ったりすることです。私は、Covid-19に感染された人たちが速やかに癒されていくこと、かつCovid-19を撲滅する抗体薬などの薬が迅速に開発されることを心から祈っております。

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