記念文集
■生活班6班
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近藤 舞
医学部
挑戦したからこそ得られたもの
第51回海外研修航海は中止になってしまったが、私はいくつかのものを得ることができた。まずはじめに、この研修に応募したきっかけでもあった他キャンパスとの交流を深めたいということだ。事前研修後、本研修前に何人かで飲みに行くからと一緒に研修を応募した友人が集まりに誘ってくれたのがきっかけである。同じキャンパスの友人を除けば、事前研修でも話すことのなかった生活班も違う子が集まった会であった。しかも私は一人だけ異なる生活班であり、行くまでは不安であったが、会ってからはすぐに打ち解けることができた。このメンバーでは春休み中に旅行に行く計画や、研修で回る予定であった国にもいつか必ず行こうと話をするまでの仲になることができた。長い期間を船の上で経験することは出来なかったが、この研修を応募したことで新たな友人が出来たことは一生の宝にしていきたい。集まりに誘ってくれた友人にはもちろん、こうして仲良くしてくれている友人達には感謝の気持ちでいっぱいだ。
この研修を通して自分に自信を持ちたかった。普段の生活からしばらくの間離れ、初めて出会った人たちと共に生活をすることで、今よりも人と関わることが得意になったり、やり遂げたという自信をつけようと思っていた。実際に行くことは出来なかったが、これもまた少しは自分なりに成長できたと思っている。スポーツ大会の班では副責任者を務めることができた。普段であれば自ら立候補することはあまり無い。しかし、この研修を機に成長したいと思い立候補をした。仕事面において役目を果たすことができたかはわからないが、幹部を務める難しさやメンバーをまとめることの大変さを学ぶことができた。
38日間の体験はできなかったが、それでも学んだことや得たものができた。そしてなによりこの研修に応募したことが自分の自信にも繋がったと思うし、その姿勢を応援してくれた家族には感謝したい。いつかまた51回のメンバーと集まることができたらと思う。 -
坂口 由依
医療技術短期大学
研修で学んだこととこれから学びたいこと
最初は、海外研修航海に去年行った先輩の話を聞いて、この研修航海のことを知り、興味を持ちました。また、看護学科に在籍しているので、将来看護師になるために、様々な学部・学科の学生と交流をとることで、看護に必要なコミュニケーション能力を養いたいと思い、参加しました。だから、今回の海外研修航海がなくなってしまい、本当に残念でした。また、あまり海外に行ったことがなかったので、色々な国の文化や歴史などを、実際に行って、目で見て知りたかったなと思いました。
しかし、事前研修の3日間だけでも、生活班やイベント班などのみんなと少しでも仲を深めることができ、学べたことが多くあったと思うので、とても良い経験になったなと感じました。そして、海外研修航海という形ではなくても様々な国に行って学ぶことはできるので、機会があれば自分で海外に行ってみて、それぞれの国のことを知ったり、現地の方とも話してみてコミュニケーションをとりたいなと思いました。 -
岡本 慧森
農学部
内観
私たちは、海外研修航海の事前研修に参加する前に、人と自分にベストな状態をもたらそうとする力であるコンピテンシーを数値で表すPROGテストを受験しました。私は大学に入学してこのPROGテストを初めて受験し、今回のテストは2回目の受験になりました。そして、海外研修航海後にも同じテストの受験が予定されていました。私のコンピテンシーは7段階評価で2回とも1でした。加えて、このテストではコンピテンシーは対人基礎力・対自己基礎力・対課題基礎力の3つの力に分けられ、それぞれが7段階で評価されています。入学時(2018.4.17)に受けたテストでは3つの力は順に1・1・3で、2回目(2019.12.2)は1・1・4でした。1回目のテストから2回目のテストまで約1年半の間がありましたが大きな数値の変化はありませんでした。そして、テスト結果は2回共に、このままでは他人と気軽に信頼関係を築くことや意見の違う者同士でのやりとりに対しやりにくさを感じるだろうという解説が書かれていました。ところが、研修航海の参加学生のコンピテンシーやそれを構成する3つの力の平均値はどれも同年代の平均値を大きく上回っていました。このテスト結果では私と他の研修航海の参加学生には、これらの数値に大きな差があることが窺えました。この事から私の海外研修航海での1番の楽しみは、自分のコンピテンシーは周囲の影響を受け上昇してしまうのか、周囲の影響では変化しないのかといったコンピテンシーの数値の変化になりました。
研修航海の出発が予定されていた頃は感染拡大前で、当時は残念に感じる気持ちが大きかったです。しかし、今となっては、51回海外研修航海の中止という決断はこれ以上ないくらいの正しい決断だと思っています。事前準備や中止という勇気ある決断を行ってくださった団役員の先生方や大学に感謝しています。 -
草場 真理子
文化社会学部
大号泣のプラットホーム
大きいバッグを持って駅のホームで1人。「自分はどうするべきだったんだ。」「最善の策はなんだったんだ。」自問自答し、うまく物事がいかなかった遣る瀬ない気持ちが募った。事前研修終えた直後の自分は海外研修航海当日への不安に押し潰されていた。初対面の人であろうがなかろうが、私は会話することを好む。元気であれば心を開いてくれるだろうと荒療治が効果的だと思い込んでいた。しかし、そのカラ元気は相手をどっと疲れさせてしまうことになっており、結果デリカシーのない人と化してしまった。それが気がかりで、役割決めでも「積極的に」と頭で分かっていても萎縮してしまった。でも、実は是が非でも参加したいと希望していた。まさに自身の優柔不断さが更に周りへ迷惑をかけたのだ。その後、集団の中での自分の役割を見出し、現状下で出来る最大限の言動を試みた。
確かに「中止」の言葉で計画は一掃されたが、これほどまで対人関係に重きを置き言動をする機会を提供してくれたのだ。感情論に走ることなく、冷静になり現状の構造を考える。文章では幾らでも言えるが、実際に行動するとなると難しい一面がある。特に灯台下暗しという言葉があるように自身に迫ることであればあるほど、困難を極める。如何に感情論に走ることなく、冷静になり現状の構造を考えられるかが自身の課題となってくるだろう。
今回の一連の流れによって、私は以上の学びを得た。今後の学生生活上で、この学びを生産性のある行動に活かすことを誓う。