記念文集

第51回海外研修航海

■生活班8班

  • 川浪 大帆

    経営学部

    第51回海外研修航海

       入学した時に初めて東海大学新聞を見て、こんな海外研修航海があるなら在学中に絶対チャレンジしたいと思っていました。
       これまで私は5歳から21歳まで、16年間サッカー一筋の生活を送ってきました。小学校、中学校、高校と今までに8回全国大会に出場するという体験をし、サッカー生活を通してたくさんの遠征、高校生での厳しい寮生活など規律やルールを身につけてきました。そのお陰で、サッカーで繋がった沢山の友達が全国にいますが、それ以外の友人は少ないかもしれません。
       今までは、サッカーを通し何かに挑戦するといった機会しかありませんでしたし、サッカーしか知らない人生だと言われたこともあります。そこで、20歳になった時にもっと何かに挑戦したいという気持ちが強くなりました。今回この海外航海研修への応募は私にとって知らないことに初めて挑戦するいい機会になると思いますので、何事にも積極的に取り組みたいと思います。
       今回の海外研修航海の寄港地には世界遺産も多く、それらの民族の歴史や文化を学び、自分の肌で感じ、たくさんの自然環境に触れ、体験することで、これから益々グローバルになっていく社会へ挑戦する私の大切な第一歩と感じています。そして、私は食べる事が大好きなのでいろんな料理を食べ、国々の食文化や習慣に多く触れて感じてみたいとも思っています。
       また、全国の東海大学の学生と知り合えるまたとないチャンスだと思うので、そこで友達の輪も広げ今後のネットワークも構築できればと思います。船上での生活は、日常生活とは違う環境なので人間関係の築き方も勉強になる事が多いと思いますし、この体験で今まで自分が当たりまえに思っていたことが実は当たり前ではなく、周りの情報や意見に左右されていたのかもしれないと気付くきっかけになるのではないかと思っています。
       それらを踏まえ、今回の航海研修では自分の考えを持つことや正しく意見を発する事などを学び、私の今後の人生設計の指針となるよう頑張りたいと思っています。

  • 神田 優輝

    体育学部

    幻の研修航海

       2月10日中止の連絡を受けてからはや1ヶ月弱が経った。51回という幻の研修航海。事前研修期間には想定もしていなかったことであるため、時々悲しい気持ちになる。しかし、今振り返って見るとこのまま出港していたらと思うと、恐らく帰って来られなかっただろう。
       2泊3日の事前研修で出会った89名の研修学生はかけがえのないものである。この出会いに感謝をして残りの学生生活にも力を入れていきたと思っている。
       私にはあと2回チャンスがある。52回と53回である。今回行くことができなかったことにより、来年や再来年行きたいという思いが余計に強くなった。そのために何が必要なのか、何をしなければいけないのか、しっかり理解しなければいけないのだと思った。研修そのものが無くなったこの時期に、4年生の先輩方と会って話した。先輩方は口をそろえて、やはり海外研修航海には参加した方が良いと言っていた。海外研修航海は、東海大学にしかなく、他の大学にはない強みであり、自分で行動するという原点にもなるとも言っていた。また、全てのキャンパスから集まる機会は滅多になく確実に行った方がいいというアドバイスを沢山もらった。今年3年生になるが、素直にいけるのか不安でならない。就職活動や進路関係でのことで忙しくなると思う。
       しかし、これを乗り越えて行かなければいけないと考えている。在学中は後悔をしないため必ずこの研修航海に参加したい。そして、限られた空間でしか生活できない約1ヶ月、学校以上に絆が深まる空間、自分たちで企画・運営する大変さ、自分の長所を伸ばす絶好の機会であると確信している。その事柄を乗り越え、更に人間性が進化すると考えている。もし、52回があるのであれば必ず参加していきたいと思う。そして、4年生の先輩方に卒業おめでとうと言いたい。そして、全ての出会いに感謝していきたい。

  • 望月 大地

    工学部

    無念の研修航海

       私は前年度も研修航海に応募しましたが落選してしまいました。50回という節目、初めて行くイースター島など魅力が多かったゆえに残念でした。今回はどうしようかと迷いましたが、アジアがメインなことを知り、今年こそはと、応募しました。父の仕事でアジアの国々と取引などしているため、将来の仕事に役立つと思いました。無事に当選できた時はとてもうれしかったです。新しいことに挑戦できる、色々な人とコミュニケーションが取れるなど、航海全体が私にとって新しいことへの挑戦でもありました。事前研修は初めて航海を共にする仲間たちと合流します。8班は一年から四年生までが混ざり、初めは緊張しましたがすぐに打ち解けて、楽しい班になると感じました。研修中の活動ではチームとして自分の役割をきちんと決めたり、話し合いなどもスムーズにできていました。この状態で航海に行っても海外でも良い連携が取れるのではと思いました。事前研修も終わり、航海当日に向けて少しずつ支度を始めつつも、研究室が多忙でほとんど手付かずでした。そして、研究室もひと段落したと思いきや、コロナウイルスの流行が日本でも目立ってきていたのです。
       事前研修後から、海外では流行っていましたがここは大丈夫だと思っていました。しかし日が経つにつれて不安は大きくなるばかりです。そして、急遽、研究航海中止の知らせ・・・頭が真っ白になりました。今年から四年になり、研究室で忙しくなることから今回が最後だと思って期待していた分、ショックが膨大でした。その後、研究室も後を追うように自粛になり自宅待機。私は実家に帰省しましたが、神奈川県での感染者も多くなり大学全体で自粛要請、入構禁止になるまでに感染が広がっていました。今思えば、海外研修が中止になったのもうなづけますが、当時はまだ広まっていなかったゆえに怒りもまたありました。しかし中止の判断はよかったと考えます。今は少しでも早く世界中のパンデミックが収まることを願うことしかできません。

  • 大堀 遼

    政治経済学部

    研修航海中止を経験して

       「人として成長したい」そんな漠然とした願望を叶えるために、私はこの研修航海に参加しました。私は一人っ子で、なに不自由なく今まで生きてきました。しかしあと少しで学生である期間が終わりを迎え、これからは社会人となり荒波を超えていかなくてはならないと考えた時に、何かしたいと強く思っていました。けれど日常を生きる中で刺激的なものもなければやりたいことも無く途方に暮れていたときに、この研修のパンフレットを見ました。見た瞬間にこれしかないと思いました。すぐに親にどうか参加させて欲しいと泣きつき説得しました。すると親も納得してくれて参加することができました。
       静岡の事前研修に行った際、数多くの同年代の方と繋がることができ、そこで刺激をうけました。こんな意識の高い方達と研修に行けることを、誇らしく思っていました。そんな中コロナウイルス蔓延により中止になってしまい、とても残念です。しかし賢明な判断をして頂いた大学には感謝の意を示します。中止になったからといって私が何も得てない事はありません。このことを通してアクションを起こしたことで、様々な方と繋がれる経験ができました。
       これからも殻に閉じこもることなく、多くの方と繋がり刺激を受け、人として成長していきたいと思います。

  • 山下 直光

    工学部

    第51回海外研修航海

       この海外研修で他国を周り多くの事を学びたいと考えていました。しかし、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。とても残念に思います。
       海外研修航海では東海大学の船を使い、海から入国ができるなど家族旅行などでは味わうことができない経験もできる予定でした。殆どの人が飛行機で他国に行くことが多い中、船を使います。私のキャンパスだけでなく、全国から人が集まりたくさんの繋がりが生まれます。12月には事前研修があり様々な人と言葉を交わしました。同い年だけでなく、3つ上の4年生などから色々な話を聞くことができ、事前研修の間とても充実しました。友達もいなく一人で、研修場所に行くときは不安しかありませんでした。会場に入り、班のメンバーと会話をする中で自分の居場所へと変わっていきました。メンバーもとてもよく、先輩も優しく迎えてくださり楽しかったです。あのメンバーでもう一度集まりたいと心の底から思っています。4年生の方々には会える確率が低いです。多くの人がいる中で、友達になれる人はとても少ないです。来年は行きたいです。今年行けなかったメンバーに会える事を信じて応募したいです。一年後の今頃は広い海の上で生活していたいです。

  • 松永 開

    工学部

    海外研修航海

       私はこの海外研修航海に応募することを付属高校時代から決めていました。ついに念願叶っていけることが決まった時には、とても嬉しかったことを覚えています。ですが今回、新型肺炎の件によって中止になることが決定してしまいました。一月頃から新型肺炎のニュースが頻繁に放映されるようになり、海外研修航海に参加を希望していた友人達の中では辞退を考えている人も少なからずいました。ですが私は付属高校時代から大学のこの時期にいきたいと考えていたので辞退という選択肢は当時ありませんでした。もし中止にならなかったとしても、おそらく船内に隔離されていたと思います。ここまで重大になるとは思ってもいませんでしたので、今となっては中止になって良かったと安堵しています。
       この海外研修航海で私は様々な異国の文化に触れたかったですが、命には代えられないので、またの機会にと諦めはつきましたが、心残りはあります。一番は、新しい仲間たちとの出会いが失われてしまったことです。海外研修航海や留学はまだチャンスがありますが、出会いは一期一会です。そういった面では非常に残念でしたが、機会があれば卒業までにまたリベンジしたいと考えています。

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