航海日誌
02/20(水)
【団役員コメント:高良 文子】
今日は、いよいよイースター島上陸の日を迎えました。当初、波の状況によっては通船で望星丸からイースター島まで移動ができるか不安でしたが、上陸が可能となり研修生全員が無事、怪我をすることなく上陸することができ安心しました。皆、笑顔でモアイ像を背景に写真を撮り、フリータイムは各班での行動となりそれぞれの仲を深める良い機会になった様です。
これまでタヒチ出港からイースター島まで、天候不良が続く中、当初多かった船酔いの研修生も徐々に船の生活に慣れてきたようで食欲も回復してきています。今日のイースター島での研修が良い気分転換となり今後の研修航海の糧となるのではないかと思います。
これから先、船内での行事や次の寄港地研修を迎えるにあたって船上生活が長く続きます。環境の変化や、出航後の船酔い等で疲れが蓄積してくる可能性がありますが、研修生自身が自己の健康管理を行うことができ、元気に研修航海を過ごせる様、サポートしていきたいと思います。
【13班コメント:結石将太、仲宗根智弥、雨宮哲也、平野悦生ルカ、卯花航己、山本知樹、池田英樹】
今日は待ちに待ったイースター島寄港地研修日です。イースター島は港が整備されていない関係で、望星丸が着岸できない為、通船といわれる小さなボートに乗り換える必要があります。
午前中は波や風の状況で、イースター島に上陸できるか否かの船長の判断待ちでした。最終的に11時頃に船に乗り、港にいる審査官に入国審査票を渡して無事に上陸することができました。港でバスに乗り、イースター島の最後の文化とされる鳥人族がいたOrongoに行きました。鳥人族とは鳥の卵を先に入手すると一年間王様のようになれると伝えられており、部族同士で争いが起きたという痛々しい歴史があります。
次にAnekena Beachを訪れました。この地で1968年にノルウェーの考古学者が地中の埋もれていたモアイ像を発見し、劣化を一番に修復したモアイ像として現在に至っており、とても感動しました。昼食の後にTongarikiという場所に行きました。この場所には整然と15体のモアイが並んでいました。この場所にはモアイを修復する資金を集めるために、各国に貸したモアイ像があり、その一つは日本にありました。「日本はモアイを返してくれた、約束を守る国だ」ということで今もイースター島は日本と友好的です。
最後に回ったRanorarakuは、モアイ像が実際に制作された場所であり、数多くのモアイが現存しています。そこには最古に作られたモアイ像が存在しており、その特徴は直立型ではなく正座をしており、さらに髭を生やしています。
今日1日は皆イースター島に行けるかどうか不安の中、無事に上陸できたことに喜び、またたくさんの文化歴史を学びました。今回の海外研修の目玉でもあるイースター島に行けたことに感謝したいと思います。
13班集合写真
Anekena Beach
Ranorarakuの正座するモアイ像
Ranoraraku2
Ranoraraku3
Tongariki
Tongariki2
Tongariki3
望星丸から通船で上陸