航海日誌
03/11(月)
【団役員コメント:廣瀬 慎美子】
本日も午前中に2つ洋上講座がありました。大学広報部の後藤さんからはご自身が30年取り組んでこられた弓道について、実演を交えながら楽しく・分かりやすく紹介していただきました。正装で弓を引く姿は凛としてカッコ良く、団役員の違った一面を見ることができました。もう1つの講座は事務部(高輪事務課)の戸田さんが担当され、こちらは学園の内部監査を行う部署を立ち上げた経験を伝えていただきました。何もないところから監査システムを立ち上げる大変さや、周囲の理解を得る難しさについて丁寧にお話しいただきました。お二方とも入職後の職歴(異動歴)も合わせて紹介いただき、社会人になれば色々な部署で様々な業務をこなさなければならない様子は、研修学生にとって生きたキャリア教育の一つとなったことと思います。
午後は最後の公式クラブ活動でした。テーブルゲームクラブはオセロのトーナメント戦で締めくくっていました。またVisual Media部は船内イベントで流す動画の編集が佳境に入っているようです。生活班やイベント担当グループとはまた違った人との交流の場として充実した時間を持てたことでしょう。
今日は3月11日です。8年前の今日、東日本大震災が発生しました。研修団では日本時間の3月11日14:46(船時間で19:16分)に合わせ後部甲板で黙祷を捧げ、追悼式を行いました。あのとき、自然の力には抗えない無力感と海の怖さを多くの人が感じたことと思います。今、研修団は太平洋の島々を巡りながら海が育む生命、文化・伝統の豊かさを享受しています。海はときに優しく、ときに厳しく常に我々のそばにあり続けています。かけがえのない海とどのように付き合い、何を次世代に伝え残し行くべきか、研修学生一人一人がじっくりと考える機会となる、未来へつながる航海であると良いなと思いました。
【8班コメント:長田宏介、本田希紗、太田光彦、清水颯、杉山孝之介、中村隼樹、宮城龍之助】
今日は午前中に後藤さんの弓道についての講義、戸田さんの大学の内部監査業務についての講義の2つがありました。後藤さんは袴を着て、天井の低い船内で実演をしてくださいました。弓道の弓は世界的に見てもとても長く、望星丸の天井では引っかかってしまいますが、座った状態での素晴らしい所作を見ることができました。いつも私たちの写真を撮ってくださる後藤さんが弓道の先生であるということを知ったときは、驚くと同時に実際に弓を射るところまで見てみたいと思いました。
戸田さんの講義では守秘義務に抵触しない限りでぎりぎりまで細かく監査業務やその結果などを教えてくださいました。学園内の監査事務という、普段見ることができない場所について細かく知ることができたのは、とてもうれしいことでした。
午後は最後のクラブ活動があり、私は海洋観測部に参加していますが、私たちのクラブはこれから赤道、小笠原諸島にかけて探鯨というメイン活動があるので、これからもクラブ全員でしっかりと活動していきたいです。
8班集合写真
洋上講座(後藤団役員)
洋上講座で弓矢に触れる学生
洋上講座(戸田団役員)
最後のクラブ活動での表彰の様子(テーブルゲームクラブ)
研修団全員で黙祷
追悼式で献酒する研修団代表