航海日誌
03/17(日)
【団役員コメント:李 賢京】
2月9日に成田空港を出発してから37日目を迎えた本日、いよいよ最後の寄港地であるミクロネシア連邦・ポンペイに入港しました。寄港地では、選択研修以外に、研修生たちが自由にグループをつくり、自ら計画を立てて行う、グループ別自由計画研修の時間が設けられています。各グループの行先は異なりますが、主に市内観光や買い物、シュノーケリングなどをしながら、それぞれ楽しんでいます。そのグループのメンバー構成が、寄港地を重ねていく度にどうなっていくのか覗いてみるのが、入港前の私のささやかな楽しみの一つです。
初めての寄港地であるパペーテ(タヒチ)とその後のイースター島では、研修生同士が出会って間もなく、お互いにぎこちない雰囲気の中、主に班員を中心にグループをつくっていました。しかし、27日目に入港した三番目の寄港地であるアピア(サモア独立国)では、研修生同士がすっかり仲良くなり、班や性別を超えてグループをつくり、現地で楽しい時間を過ごすようになっていました。そして、37日目の最終寄港地のポンペイでは、いままで見ることのできなかった、グループが構成されていました。これまで班員が一緒に寄港地を回れなかった班では最後に班全員が意気投合してグループをつくったり、さらには、仲の良い研修生同士ではなく、これまであまり話せなかった研修生同士があえてグループをつくったりしていました。この海外研修航海を通して、成長した研修生たちの一面が確認できる場面でした。そして、それぞれの思い思いのグループが、停泊中の望星丸から降りて、おしゃべりをしながら市街地へ向かう後ろ姿は、まるで成長した我が子をみて感心する親のような気持ちにさせてくれました。すっかり私も親バカになっているかもしれません。長期間、24時間船内生活を共にしたからこそ得られる研修生同士の絆は、まさにこの海外研修航海が目指している到達目標の一つでしょう。
さて、入港前の私のささやかな楽しみであったグループ別自由計画研修も、明日で最終日を迎えます。横浜港入港まで残すはあと10日。船内生活や寄港地研修などを通じて生まれた研修生同士の絆が、47日目の帰港式、そしてその後、さらにどのように深まっていくのでしょうか。この海外研修航海を通して、研修生たちは何を学び、今後、自分が学んだことをどのように生かしていくのでしょうか。また、次の海外研修航海にどのように語り継がれていくのでしょうか。引き続き、見守っていきたいと思います。
【11班コメント:木下晃己、嶋翔平、矢内拓光、楠翔太、小林諒、片山哲平、冬木光陽】
今日はポンペイに入港しました。午前はミクロネシアの日本大使館の堀江大使とJICAの所長と隊員からミクロネシアの島々のお話や、島の特徴などを聞くことができました。これらの島々では、作物は豊かに育ち、海には多くの魚などの海洋資源が豊富にあるため、飢餓になるようなことはないそうです。ただ、医療が行き届いていないため、病気で亡くなる方が多くいるようです。午後には、研修生が作った各々のグループでのグループ別計画研修を行いました。午前の予定が押してしまったため、予定よりも1時間短い3時間の研修となりましたが、町や家の様子や現地の方と関わることができましたので、良い時間を過ごせたと思います。最後の寄港地ということもあって研修生全員がポンペイを隅々まで堪能しました。一部の研修生は夜の点呼に間に合わず叱られてしまいましたが、船や生活のルールを再認識して、明日の選択研修では今日以上に楽しみたいと思います。
11班集合写真
登舷礼でポンペイに入港
グループ別研修
熊本キャンパスの皆で記念写真
全体での集合写真
堀江大使による講義
夕食はサウスパークホテルでBBQ