航海日誌
03/26(火)
【団役員コメント:小林 理】
横浜入港が近づいてきました。今朝は、外気温が12度まで下がってきています。外で作業されて戻ってくる乗組員や練習学生たちは、厚手の上着を着ています。学生たちも、日本の春の気温に合わせた服装に変わってきました。
下船へ向けて、荷物の整理や梱包作業も忙しくなってきています。学生たちは、行事としてのFarewell Party(お別れパーティ)に加えて、最後の夜を楽しむ企画を自主的に進めてきました。そんな中、本日は、大掃除を行いました。寄港の前日は、大掃除が定例となっていますが、今回は、これまでの大掃除とは、少し意味が異なったようです。下船が近づくにつれ、船内生活との別れが近づいているためです。
思い起こせば、飛行機でタヒチに到着して、乗船した際には、何人かの学生たちは、「狭い機内の座席から解放されて、これで足を伸ばして寝られる!」などとはしゃいでいました。その後、航海が続くにつれ、限られた船内の居室に窮屈さを感じたこともあったでしょう。しかし、今は、その居室は、学生たちにとっては、すっかり「わが家」となっています。ひとりベッドで自分の大学生活や将来の進路について思いを馳せたり、仲間と夜中まで語り明かしたりしてきました。そんな思い出の詰まった居室の清掃を丁寧に行っていくことは、長く暮らした望星丸に感謝を伝える意味があります。大掃除の際に、全員で居室の床みがきをしました。ここまで46日間の生活の痕跡が少しずつ綺麗になっていくことは、清々しい反面、寂しさもあります。学生たちは自ら生活した床を磨きながら、下船へ向けて、少しずつ、気持ちを整えてくれると良いなと思っています。
【2班コメント:片岡奈海 山本唯菜 下平知可 小曽根瑞希 平川裕奈子 渡邉由姫乃 饗庭沙希子】
長かった研修航海も残すところあと1日となりました。後部甲板に出ると、目と鼻の先には大きなベイブリッジと京浜工業地帯が見えました。揺れないベッドで伸び伸びと寝られる、行きたかったカラオケにも行けると思う反面、波の揺れに耐えながら寝た事、誰かが口ずさんでいた歌にのせて一緒に歌ったりする事が無くなると思うと悲しい気持ちでいっぱいです。研修航海が終わったら、各キャンパスに離れ離れになってしまう人、社会人として新たな環境になる人とそれぞれいますが、47日間で築いた絆はこれから始まり、これからも続きます。別れは悲しいけど、明日の横浜では笑顔で「またね」と言いたいです。
今日は学生企画がありました。自由参加ではありましたが、ほぼ全員が参加して、中盤から思い出や明日の別れに涙している研修学生が多くいました。本当に最後だけど研修団の絆がより一層深まったように思いました。先生方からの出し物は今までの思い出のムービーでした。面白いツッコミコメントに笑いが起きる一方であっという間だった47日間に涙する場面も多くありました。
明日は最後の登舷礼や帰港式がありますが、募る思い出話に花を咲かせる事でしょう。
2班集合写真
音楽部の演奏に合わせて大合唱する研修学生たち
学生企画(アンケート発表)
学生企画(ビンゴ大会)
揃いの衣装で出し物に臨む団役員
船内での最後の夕食を楽しむ学生たち