航海日誌
03/15(金)
【団役員コメント:高良 文子】
フリーデイ翌日の今日は、東海大学医学部付属病院の泌尿器科で勤務している金団役員(医師)の洋上講座がありました。泌尿器科の疾患、治療、手術について説明があり、最新のロボット手術の説明が動画を用いて行われ、現場で働く様子とともに医療従事者としてのやりがいが伝わる内容で、これから社会に出る研修生にとっても刺激になったのではないかと思います。また、性感染症についての症状や治療、将来起こりうるリスクについての説明がなされ、自分自身とパートナーの体を守る上で必要な知識とメッセージ性のある内容に研修生の意識を高める事に繋がったのではないかと思います。
昼は昨日発表された赤道越え時間クイズで、最も近い時間を当てることのできた研修生2名の1日船長体験の日でした。研修生が船長の格好をし、昼食をサロンで船長や団長と一緒に食事をする経験をしました。まるで、この日ために日焼けした様な肌に、真っ白な制服がとても似合っていました。食事もサロンの雰囲気に緊張しているかと思っていたのですが、食欲はあるようで、何度もおかわりをしていました。それぞれが研修航海での貴重な思い出になったのではないでしょうか。
ポンペイ入国の際に必要な出入国カードの記入の説明や寄港地事前調査発表準備があり、いよいよ最終寄港地であるポンペイに近づいてきたという実感が湧いてきました。残りの日数も少なくなり、日本に向けて今後、船の揺れも大きくなることが予想されます。研修後半から研修生自身が自己の健康管理を自覚するようになり、大きな傷病もなく研修航海を過ごしています。最終日まで大きな怪我がない様に注意喚起を行い、無事に全員が笑顔で横浜港に入港できるよう、研修生との貴重な時間を大切にしていきたいと思います。
【10班コメント:藤沼亮太、赤津裕太郎、鈴木耀二郎、渡由多、伊藤幸人、長谷川天睛、服部爽人】
研修航海も残り12日間となり、横浜港での別れを惜しむ声が聞こえてくるようになりました。本日の午前中の洋上講座は、後半担当の医師の金先生の講義がありました。泌尿器科で働く医師のお話や、最近の手術はロボットアームなどを使う最先端の医療技術が台頭していることなど、興味深いお話を聞けたとても有意義な時間でした。講義に引き続き、ミクロネシア連邦への入国審査書類の作成を行いました。書類の記載も4回目となり、スラスラと書けている人が多いのが印象的でした。
昼食後は寄港地の調査発表の準備をする人や、洋上卒業式の準備の時間となり、発表資料作成に試行錯誤している姿や、洋上卒業式をより良いものにするために頑張っている人が多く見られました。
夕食後は食堂で将棋やカードゲームをする人や、後部デッキなどで日焼けする人など、各々が充実した時間の過ごし方をしている姿が見られ、研修航海に慣れているのがひしひしと伝わりました。最終点呼では報告書作成の説明を受け、海外研修航海の終わりが近づいていることを再認識させられる中、赤道祭実行委員のメンバーが打ち上げをしている姿や、FWパーティの準備をしている人など、最後まで楽しんでこの研修航海を終わろうとしている姿を見ることができる一日でした。
10班集合写真
洋上講座(金伯士団役員)
1日船長体験をした田村憧太さんと清水文稀さん
7班のメンバーとの記念写真
寄港地事前発表資料を作成する学生たち