航海日誌
02/18(月)
【団役員コメント:後藤 貴志】
研修11日目となった本日、次の寄港地であるイースター島までの距離も600キロを切り、順調に望星丸は航行しております。船酔い等での体調不良の学生も5名程度と日を経過するごとに少なくなっていますが、天候に恵まれず、学生たちは外に出て身体を動かせない日々が続き、エネルギーを持て余しているように見受けられます。
2月19日のスケジュールは、午前中に洋上講座、午後にBLS(一次救命処置)講習の続きが行われました。洋上講座は2コマ実施され、1コマ目は岩本芳明機関長による講座で、望星丸のエンジンや発電機関、造水機関等の、主に船内の機能についての紹介がありました。引き続き実施された2コマ目は、本年1月1日付で着任された上河内信義副船長による講座で、自身の40年間の海上保安庁での業務経験の紹介と、仕事を通じて心がけて欲しいこととして、研修学生に対するアドバイスが送られました。お二人ともにそれぞれの立場で、次代を担う学生に対するメッセージを込めた心温まる講座内容でした。
午後は一昨日から班単位で行われているBLS講習を8班・9班・10班の学生を対象に実施いたしました。体験した学生からは「心臓マッサージを2分間行うことが、これほど体力を消耗するとは思わなかった」「AEDの操作方法だけでなく周りの人たちとどのように協力するかが重要だと思った」等の感想が聞かれました。事故はいつ発生するかは分かりません。いざという時の対応方法について、学生相互の協力体制が確立されることを期待したいと思います。
【12班コメント:高野紘気、大塚泰成、今井和真、重野直斗、猿田悠真、長鶴拓海、岑佩龍】
タヒチを出発してから約一週間が経過しました。みんな船での生活にもだいぶ慣れてきていて思い思いに船内での生活を楽しんでいます。今日は午前中に洋上講座が行なわれました。
最初の講座では岩本機関長に望星丸の機関部の方の仕事や機関のスペックなどについての説明をしていただきました。
次の講座では上河内副船長に海上保安庁での経歴について、やりがいや嬉しかったことなどを交えながら説明していただき、最後にこれからの船上生活や今後仕事をするときのアドバイスをしていただきました。岩本機関長の講座のなかで去年、逆浸透圧式造水器という装置を新たに積んだというお話をしていただきました。これはこれまでの造水器とは異なり、航行中でなくても水を作ることができる装置です。以前の参加者の方から「停泊中はシャワーを浴びることはできない」と聞いていましたが、タヒチの停泊中にシャワーを浴びることができたときに抱いた、「水を作れないのに大丈夫なのか」という疑問を解決することができました。
12班集合写真
岩本機関長による洋上講座
上河内副船長による洋上講座
BLS講習
雨が続いています